2023.12.03 栃木県栃木市の太平山へハイキングに行きました。「陸の松島」とも呼ばれる紅葉の名所「謙信平」からは関東平野が見渡せ、紅葉に染まった山々が島のように見えて素晴らしい景色でした。この日は気球のイベントがあったようで、遠く朝霧に浮かぶ気球を見ることが出来ました。
太平山~晃石山~馬不入山縦走
○晃石山 栃木百名山 1座目
○標高 419m
○駐車場有
○トイレあり

コース距離:11.9km
①大中寺→②謙信平→③六角堂→④太平山神社→⑤ぐみの木峠→⑥晃石山→⑦桜峠→⑧馬不入山→
⑨桜峠→⑩清水寺→⑪大中寺

今回は大中寺駐車場からスタート。朝8時に到着しましたが駐車場に車は4台くらいで楽々止めることが出来ました。12時半に戻った時には30台は止まれそうな駐車場が一杯になっていました。人気のある紅葉スポットなので早めの到着が良さそうです。静かな参道を進むと歴史を感じさせる立派な門が迎えてくれました。

曹洞宗の大中寺は1489年に再興された歴史のある寺院のようです。太平山は多くの寺院があり、山全体がパワースポットのように感じられます。大中寺の右手に巨木がそびえ立っており、その脇の登山口から謙信平を目指します。登山口が少しわかりにくいですが、巨木が目印になります。

関東平野を見渡せる謙信平に到着。上杉謙信がここから関東平野を見渡したことから名づけられたようです。観光地になっていて駐車場もあり、お店も数件立っていました。ここから関東平野を見渡すと紅葉した山々が田んぼに浮かんでいるようにも見え、「陸の松島」とも言われるのが良くわかります。上の写真は2階建ての展望台からの眺めです。

都心の方を見ると気球が浮かんでいました。イベントがあったようで、朝霧の中に多数の気球が浮かんでいました。朝焼けのタイミングで見るともっと綺麗だったかもしれません。テレビ局の中継?もしていたようです。野鳥撮影用の望遠レンズを持っていたので良い感じで撮影できました。

太平山はたくさんのハイキングルートが用意されていますが、謙信平から六角堂を目指しました。道は綺麗に整備されたコンクリートの階段になっていて歩きやすいです。謙信平からは長い下りとなります。六角堂は827年に創建された歴史ある寺院のようで、入り口の紅葉がとても綺麗でした。

六角堂の傍に、紫陽花で有名なあじさい坂があります。1000段もある坂ですが、6月下旬から7月上旬には坂道を紫陽花が咲き誇る素敵な道になるようなので、その季節にまた来てみたいと思います。今回は太平山神社を目指して一気に登っていきました。

1000段を登りきると太平山神社が迎えてくれます。こちらも9世紀に創建の立派な神社です。太平山はこのような歴史のある寺社仏閣がたくさんあり、それを巡るだけでも楽しめます。

太平山神社は高台にあるため、紅葉に染まる山の奥に筑波山を見渡すことが出来ました。太平山神社からは、晃石山~馬不入山の縦走ハイキングを楽しめます。

太平山の稜線を進むルートですが、木々に覆われて眺めが良いわけではありませんが、数か所開けたところがあり、そこからは関東平野を見渡すことが出来ました。太平山は341m、晃石山は419mと低山ですが、意外とアップダウンがあるので疲れます。

晃石山山頂。ここからは、北側の日光の山々が見渡せます。ややガスが出始めましたが男体山などが見渡せました。紅葉も綺麗です。

ルート上の眺めの良いビューポイントには休憩用のベンチも用意されており、各々のペースであることが出来ます。

今回は馬不入山山頂まで縦走し、その後桜峠まで引き返して下山しました。さらに先の岩船山まで縦走できるのですが、車まで戻る必要があるので諦めました。

桜峠から下山し清水寺に向かいました。清水寺の前に植えられたイチョウが黄金色に輝いていました。駐車場からは先ほど登った馬不入山の紅葉も見渡せて良い眺めです。清水寺は蝋梅の名所でもあるようなのでその時期に来てみたいですね。
太平山は歴史ある神社仏閣巡り、様々なハイキングルートが楽しめる良いところでした。特に紅葉した関東平野が見渡せる「謙信平」の眺めはぜひ体験していただきたいです。